【2021年レポート】千葉の辺境「葛南地域」の5つの市を比較してみた

葛南地域(千葉県のサイトより)

 今を生きる私たちは、「葛飾」と聞くと「こち亀(『こちら葛飾区亀有公園前派出所』)」をつい思い浮かべるのではないでしょうか。

 東京23区の一つの名称になってしまった「葛飾」ですが、奈良時代から明治期まで、もっと広い地域を指していました。
 まず、「葛飾郡」という呼び名は古代からあり(「葛餝郡」と表記されていたらしい)、今の東京都の一部・埼玉県の一部・千葉県の一部・茨城県の一部をまたがる地域を指していました。

 この古い葛飾郡がベースとなって、千葉県の市川市・船橋市・習志野市・八千代市・浦安市は「葛南(かつなん)地域」と呼ばれているようです。

葛南地域(千葉県のサイトより)

 千葉県にとっては辺境に当たる葛南地域。その特徴は、以下のように千葉県のサイトに説明されています。

●千葉県の北西部に位置し、東京に近い
●京葉臨海工業地帯がある
葛南地域観光ガイドマップより

 新型コロナ感染症に関連して、葛南地域というワードが頻発するのは、千葉県の中でも感染者が多い地域だから。ほかの地域とは対策を分けて、東京都に準ずる厳しい基準を設ける必要があるようです。

 そんな葛南地域の5つの市のデータを比較しました。




※この記事の初出は『クラナリ』2021年6月17日、2026年3月30日一部更新




 習志野市の特産品にニンジンが挙がっていました。そのため、収穫量も多いのだろうと思っていたら、千葉県内で比較すると、ニンジンの作付け面積も収穫量も、船橋市と八千代市のほうが習志野市よりも多いというデータが出てきました。

 どうして習志野市で特産品はニンジンになっているのでしょうか?

 習志野市には、特産ブランドニンジンともいえる「彩誉(あやほまれ)」という品種が主に栽培されているのだそうです。そのために、ニンジンが特産品に挙げられているのだと推測できます。
 あるいは「船橋には特産品に小松菜もあるから、ニンジンは習志野市に」という取り決めがあるのかもしれません。ないのかもしれませんが。

 ちなみに、全国的に見ればニンジンの生産量は、千葉県は第2位(第1位は北海道)。

 そして、人口当たりの犯罪発生件数で治安が推測できるのですが、人口1万人当たりの犯罪発生件数は千葉県で55.2件。それを上回っているのが、習志野市と浦安市です。ただ、あくまでも令和2年だけのデータです。


 葛南地域観光ガイドマップに掲載されている市川市の紹介文で「文教住宅都市」が2回も出てきます。こんなに短い文章なのに。

葛南地域観光ガイドマップより


 加えて、「梨栽培などの農業が盛ん」と書かれているのですが、千葉県内の産出額(2022年の推計)は、白井市、市川市、鎌ヶ谷市、船橋市の順番で、市町村別栽培面積(2020年のデータ)では、白井市(234ha、県内比率21%)が最も多く、次いで市川市(208ha、18%)、鎌ケ谷市(150ha、13%)となっています。
 2011年に現れた梨の妖精「ふなっしー」で船橋市の梨は全国的に有名になりましたが、千葉県内では産出額・栽培面積ともに4位です。
https://www.pref.chiba.lg.jp/seisan/press/2025/documents/2025ajijiman-sankou.pdfより


■参考資料
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