市川市のご当地キャラクターについて、とにかく調べてみた。「いちかわうそ君」と「ICHICOのカワウソ」、「市川梨丸」と「レッサーパンダ」は別物なのか(2024年10月2日初出、2025年7月18日更新)

 市川市内で、目に入ったカワウソのご当地キャラクター。

 そういえば、このキャラクターを市内のあちこちで見かけていました。
 例えばICHICO。
市川市公式ウェブサイトより

 例えば自転車用ヘルメットの助成。

 今回は、市川市のキャラクターについて、とにかく調べてみました。

※表現物の著作権は市川市に帰属します。







 確か市川市には「いちかわうそ君」がいたはず。
 ただ彼の場合、「頭の形は、市川の名産品である梨、眉毛は三番瀬の海苔をモチーフにしています」とのことで、色も梨に近いような……

いちかわうそ君

 一方、ICHICOのカワウソには前髪のようなものがあります。掲示物などほかのものは、帽子やヘルメットで隠れています。
 また、眉毛は描かれていません。
市川市公式ウェブサイトより、一部改変


 調べると、前髪(?)のないカワウソのキャラクターも発見。
市川市公式ウェブサイトより

 念のため、コツメカワウソの画像を確認。

 前髪のようなものはありませんね。


 さらに、レッサーパンダとよく似たキャラクターが掲示物に。



 「動植物園で暮らしていたが、大好きな市川の梨を食べ過ぎてある日胸に突然梨のマークが出現!人間のような動きが出来るようになった」という、市川市動植物園の「市川梨丸」もいるのですが、別のキャラクターでしょうか?
市川梨丸

 市川梨丸は、耳の中がピンクで、口はU型。
 一方、掲示物のレッサーパンダは耳の中が黒で、口がW型。
 というわけで、別のキャラクターと思われます。

 もう一つ、掲示物でアルパカ発見。

 市川市動植物園にはアルパカが6頭いるとのこと。
 「全国アルパカの日」の8月1日にアルパカダッシュを行ったそうです。1着はチャッピー、2着はオハギ、3着はホイップ、4着はマシュ、5着はメイプル、6着はもちちだったようです。

 掲示物に描かれているアルパカも6頭なので、チャッピー・オハギ・ホイップ・マシュ・メイプル・もちちなのでしょう。

 千葉県では「チーバくん」デザイン等使用取扱要領が2010(平成22)年に、千葉県市川市では事業キャラクター作成要綱が2014(平成26)年に施行されました。

 2025年7月18日現在、市川市事業キャラクター等登録台帳には28種のデザインがありました。クロロとバララのようなキャラクターのほか、ロゴやマークも登録されています。
 台帳に登録すると、事業キャラクター作成要綱に定められた内容(事業目的、活動内容)でなければ、使用は許諾されません。

 カワウソとレッサーパンダのキャラクターは2020(令和2)年頃、新型コロナ感染症で暗い雰囲気を少しでも和らげようとの意図で、市川市の職員が動植物園の動物をもとにデザインしたのだそうです。2024(令和6)年の市制施行90周年ロゴにも使われていました。

 カワウソとレッサーパンダ、さらにアルパカのキャラクターは、市川市事業キャラクター等登録台帳に登録されていません。そのため、幼稚園の出入り口や自転車用ヘルメットの助成、ボランティア制度の告知などの多方面で、カワウソとレッサーパンダ、アルパカのキャラが自由に登場できるのでしょう。
 
 結論は、「いちかわうそ君」と「ICHICOのカワウソ」、「市川梨丸」と「レッサーパンダ」は別物で、「ICHICOのカワウソ」と「レッサーパンダ」は、市の職員がデザインした、非登録(非公認)キャラクターということになりました。そのため、カワウソについては前髪(?)があったりなかったりと、自由度が高いのだと考えられます。

■主な参考資料
「かわいい」と好評の市川市のカワウソキャラ、実は非公式の「イラスト」扱い…議会でも「登録すべき」の声

Wikipedia
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