市川市大百科事典 ひ 貧酸素水塊 ひんさんそすいかい
貧酸素水塊 ひんさんそすいかい
溶存酸素量が少ない水の塊。「デッドゾーン」と呼ばれることもある。
貧酸素水塊の原因として、以下の説がある。
○湾など閉鎖した形の海域
○植物プランクトンの増加
○埋め立てによる、潮の満ち引きの減少
○浅場・干潟の減少
○浚渫による窪地形成
○垂直護岸
海の表層で増殖した植物プランクトンは、死ぬと底層に沈みながら分解される。それに伴って、底層の酸素が消費される。
海の表層と底層の水が混ざりにくい条件下にあると、低層に酸素が供給されない。そのため、水深が深い航路や水深が20m近く深い場所で、貧酸素水塊が見られる。
東京湾の内湾の底層では、夏に貧酸素水塊が広範囲・長期に形成される。
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