市川市大百科事典 よ 溶存酸素量(DO) ようぞんさんそりょう
溶存酸素量(DO) ようぞんさんそりょう
水中に溶けている酸素量で、単位はmg/L。
酸素の溶解度は、水温や塩分濃度、気圧などの影響を受ける。
○水温が高くなる→溶存酸素量が小さくなる
○塩分濃度が高くなる→溶存酸素量が小さくなる
○気圧が高くなる→溶存酸素量が大きくなる
一般に魚介類が生存するためには3mg/L以上、好気性微生物が活発に活動するためには2mg/L以上が必要で、それ以下では嫌気性分解が起こり、メタンやアンモニア、硫化水素といった悪臭物質が発生する。
東京湾中央から奥部にかけては、高度成長期の環境悪化前(昭和30年代前半)から海の底の溶存酸素量が2mg/L未満や2mg/L未満となっている地点があった。
高度成長期に埋め立てなどが行われたことで、海水が移動しにくくなり、溶存酸素量がさらに小さくなりやすくなった。
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「底層溶存酸素量に係る環境基準の水域類型の指定について(第3次報告案)」概要より |
参考資料
- 公共用水域の水質測定結果データの説明(測定項目について)https://www.nies.go.jp/igreen/explain/water/sub_w.html
- 水質関連用語 https://www.ktr.mlit.go.jp/hitachi/kasen/kasen-data/suishitsu-yougo.htm
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