新型コロナウイルス感染症(COVID-19)で何が起こったのか

地方公共団体から営業時間短縮の要請で休業する飲食店も



 新型コロナウイルス感染症(coronavirus disease 2019、COVID-19)は、重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV2)による感染症です。2020(令和2)年1月30日にWHOにより国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)が宣言されましたが、2023(令和5)年5月4日に解除されました。日本でも2023(令和5)年5月8日に5類感染症に移行しました。

 新型コロナウイルス感染症について振り返ると、市川市内では2020(令和2)年2月25日に、JR市川駅前のフィットネスクラブ「エース〈アクシスコア〉市川店」の利用者で感染者が確認されたと千葉県が発表した後で、SNSを中心に数多くの情報が飛び交いました。誤情報やデマ、誹謗中傷も含まれています。
新型コロナウイルスの模式図(東京都健康安全研究センターより)




 2020(令和2)年10月9日に、千葉市の熊谷俊人市長(当時、現在は千葉県知事)は、Twitter(当時、現在はX)に以下の投稿をしています。

千葉市は緊急事態宣言下でも公園等での運動は問題ない(むしろ推奨)との立場を取ってきました。
当時は不安から納得できない方もいらっしゃいましたが、正しく恐れるべきものは何で、何が過剰だったのか、今であれば冷静に受け止められるのではないでしょうか。
大事なことは過去を総括することです。
春、科学的根拠に基づかない多くの動きがありました。暗中模索の中で間違えることは仕方がない、しかし間違えたことを振り返り、何を学ぶのか、それが無ければ、私たちはまた同じ過ちを繰り返し、その世代が犠牲となります。
私達は学べる生物であるはずです。


 「正しく恐れるべきものは何で、何が過剰だったのか」

 これを考える道具として、新型コロナウイルス感染症について年表にまとめました。
 Webマガジン『クラナリ』では、2020(令和2)年4月10日から2020(令和2)年11月10日まで、「新型コロナウイルス感染症(COVID-19) 市川市内情報リンク集」を発表しました。その内容も盛り込んでいます。


■新型コロナウイルス感染症(COVID-19) 市川市内情報リンク集など(『クラナリ』から市川みらいアーカイブへ移行)

 

新型コロナウイルス感染症で何が起こったのか 

※間違いがあれば指摘してください
※随時更新します



2019(令和元)年12月31日 中国の武漢市を中心に原因不明の集団肺炎が発生していることを中国が世界保健機関(WHO)に報告

 日本のマスコミは「中国の珍しい感染症」として取り上げ、市民の間には「中国以外にも広がって問題になる」という認識はなかった。

2020(令和2)年1月15日 中国からの訪日旅行者が日本初の感染者として確認

2020(令和2)年1月30日 WHOが国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)を宣言

2020(令和2)年1~2月 日本政府は計 5 回のチャーター便で武漢市から邦人家族計 828 名を帰国

2020(令和2)年2月1日 「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(感染症法)」の2類感染症に指定

2020(令和2)年2月3日 クラスターが発生したクルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号が横浜港に入港

 2020年1月20日に横浜港を出港したクルーズ船ダイヤモンド・プリンセス(DP)号の乗客で, 1月25日に香港で下船した80代男性が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に罹患していたことが2月1日確認された(1月19日咳発症)1)。2月2日に香港から同報告を受けた厚生労働省は, 2月1日那覇港寄港時に検疫を受けたDP号船員乗客に対し, 2月3日に再度横浜港で検疫を実施した。

 2月3日に横浜港に到着したクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」については、海上において検疫を実施中ですが、新たに新型コロナウイルスに関する検査結果が判明した171名のうち41名について、新型コロナウイルスの陽性が確認されたため、本日、東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、静岡県の協力を得て感染症病棟を有する医療機関に搬送することとしています。陽性が確認されたのは、合わせて273名中61名となりました。

 マスクや消毒薬の不足が深刻になった。
 流行の中心は成人であり、重症化するのは高齢者がほとんどだった。

2020(令和2)年2月25日 JR市川駅前のフィットネスクラブ「エース〈アクシスコア〉市川店」の利用者で感染者が確認されたと千葉県が発表

 2月15日、16日、18日に同じ施設を利用していたことがわかり、2月25日から臨時休館となった。

行政指導に基づき、感染予防と消毒の為 10Fスポーツジムは、2 月 25 日 18 時~3 月 3 日迄、自主的に臨時休館致します

 日本国内で感染拡大。感染者とその家族に関するさまざまな情報が飛び交い、偏見や差別が起こった。同様に、患者を受け入れている医療機関、そして医療従事者とその家族も偏見にさらされた。

2020(令和2)年4月 日本政府が緊急事態宣言を発出

 飲食店などは軒並み閉店となり、STAY HOMEが呼びかけられた。

2020(令和2)5月 レムデシビルが最初の治療薬として厚生労働省から特例承認

 治療薬に関しては、レムデシビル、デキサメサゾンなど治療効果が確認されたものから、ファビピラビル、イベルメクチンなど効果が確認されなかったものまで出回った。

2020(令和2)12月 アメリカのFDAが、新型コロナウイルスに対する mRNA ワクチンの緊急使用を許可

2021(令和3)年2月17日 日本でmRNA ワクチンの使用開始

 医療従事者や高齢者などのハイリスク者から接種が開始された。


2021(令和3)年 7月 感染力が強いデルタ株が流行
 小児・妊婦の患者の数が急激に増加し、小児医療・周産期医療はより逼迫していった。

2022(令和4)年2月 5~11 歳の小児に対するmRNA ワクチンの接種開始

2022(令和4)年10月 生後 6カ月から4 歳までの乳幼児へのmRNA ワクチンの接種開始

 2022(令和4)年 1月1日から9月30日までの 9カ月間で、20 歳未満の小児COVID-19 関連死亡(外傷を除く疾病による内因性死亡)50 例が報告されている。

2022(令和4)年 11月 治療薬のエンシトレルビル(ゾコーバⓇ)が緊急承認

 2023(令和5)年3月の時点で、世界で7億5000万人以上の感染者と、650万人以上の死者を出ていた。

2023(令和5)年 5月4日 WHOが国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)の宣言を解除

2023(令和5)年5月8日 日本政府が感染症法の5類感染症に再指定(2類から5類へ移行)

2024(令和6)年3月 mRNA ワクチンの国の公的接種が終了

 2024(令和6)年3月の時点で、世界で約7億6千万人が感染し、死者は700万人を超えた。



■主な参考資料
国立成育医療研究センターにおける小児・周産期領域における新型コロナウイルス感染症
(COVID-19)対策の総括と提言 

COVID-19の総括
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