市川市長選挙2026の投票率が31.97%と低いのは、「若者が選挙に行かないから」なのか
予想はしていましたが、市川市長選挙2026の投票率は31.97%。前回よりも6.78ポイント減っていました。
ちなみに、同日行われた埼玉県久喜市町選挙では50.01%でした。
2026(令和8)年4月21日投開票の市長選挙の結果(関東)
○埼玉県久喜市 当日有権者数 12万5485人 投票率 50.01%
○千葉県東金市町 当日有権者数 4万6504人 投票率 39.04%
○千葉県市川市長 当日有権者数 40万3621人 投票率 31.97%
市川市内の投票所で投票率を比較すると、以下のランキングとなりました。
投票率が低かった投票所ランキング10
1 二俣小学校 22.50 前回4位
2 新井地域ふれあい館 23.25 前回と同じ
3 富美浜地域ふれあい館 23.47 前回1位
4 広尾防災公園管理棟 24.66 前回3位
5 新井小学校 24.90 前回と同じ
6 行徳支所 26.01 前回8位
7 信篤市民体育館 26.28 前回6位
8 南行徳ハイツ自治会館 26.93 前回12位
9 南行徳小学校 27.01 前回16位
10 南行徳公民館 27.08 前回と同じ
投票率が高かった投票所ランキング10
1 市川地域ふれあい館 41.39 前回2位
2 冨貴島小学校 41.00 前回1位
3 大柏出張所 40.85 前回10位
4 市川市役所第1庁舎 39.90
5 真間小学校 38.72 前回9位
6 菅野小学校 38.03 前回4位
7 第四中学校 37.90 前回15位
8 八幡小学校 37.72 前回5位
9 大和田小学校 37.62 前回16位
10 菅野保育園 37.58 前回8位
前回の市川市長選挙2022とは多少入れ替わりはあったものの、「京葉道路より北は投票率が高く、南は低い」という傾向は前回と変わりません。
それにしても、どうして市川市長選挙2026の投票率が低かったのでしょうか。
投票率が低い原因として、よく挙げられるのが「若者が選挙に行かないから」。
投票を棄権する理由には、政治への信頼度の低さが要因になっている可能性もある。同協会が10~20歳代を対象に2021年に実施した調査によると、政治家 (国会議員・地方議員・首長)について、「全く信頼できない」と「あまり信頼できない」を合計した割合は7割近くに達している(図表2)。
公益財団法人明るい選挙推進協会が行った全国意識調査によると、令和6年の第50回衆議院議員総選挙で18歳から29歳までの有権者に投票を棄権した理由を複数選んでもらったところ、1位は「選挙にあまり関心がなかったから」、2位は「仕事があったから」、3位は「政党の政策や候補者の人物像など、違いがよくわからなかったから」です。
他の世代に比べ、若年層の選挙の投票率が低いことが顕著になっており、特に二〇代の投票率は毎回、全世代を下回っている。これは今に始まったことではなく、以前からも同じような現象が続いており、年齢による社会的な要因や政治意識、政治との関わり、政治不信、情報不足等が要因とされる。しかし、少子高齢社会が進む中、投票数で見ると、若年層とその他の世代の格差は大きく広がっていることになり、若年層が抱える問題や意見が政治に反映されにくい状況になっていると指摘される。一方で、ブログやツイッター、フェイスブック等、インターネットを通じて、以前よりも若年層にとって政治が身近に感じられる機会が多くなってきたことも事実である。
市川市の資料では、南部地域、つまり京葉道路よりも南側は若者が多いとされていました。
生産年齢人口の割合が 72.5%と最も大きい地域です。他の地域と比較して若い核家族、単身世帯が多く、1 世帯当たりの平均世帯人員は 1.96 人です。
市川市内だけだと、確かに、「若者が選挙に行かないから」「年寄りしか行っていない」という理由で、“京葉道路の壁”ができているといえそうです。
ちなみに、市川市長選挙2026には、“京葉道路の壁”より南側の現職、北側の新人、市外(というか県外)の新人の3名が立候補しました。そのため、「候補者が北側の人ばかりで、南側の住民は選挙に興味が持てなかった」ということはありません。
ここで、葛南5市で比較してみましょう。
先に結論をいうと、隣の浦安市の平均年齢が低く、投票率が高いことから、「若者が選挙に行かないから」とはいいにくくなっています。
葛南5市の直近の市長選挙の結果と平均年齢など
○習志野市2023(令和5) 当日有権者数:14万1576人 投票率:46.38% 高齢化率2023(令和5):23.6% 平均年齢:46.1歳 年齢中位数:47.0
○浦安市2021(令和3) 当日有権者数:13万7278人 投票率:45.74% 高齢化率2025(令和7):18.8% 平均年齢:43.6歳 年齢中位数:43.8 ※2025(令和7)年は無投票
○船橋市2025(令和7) 当日有権者数:52万7308人 投票率:34.27% 高齢化率2023(令和5):24.0% 平均年齢:46.2歳 年齢中位数:47.2
○八千代市2025(令和7) 当日有権者数:16万6225人 投票率 :32.84% 高齢化率2024(令和6):24.77% 平均年齢:46.6歳 年齢中位数:48.0
○市川市長2026(令和8) 当日有権者数:40万3621人 投票率:31.97% 高齢化率2025(令和7):21.5% 平均年齢:45.2歳 年齢中位数:45.3
浦安市と市川市を比較した場合、東京ディズニーランドか大慶園かで違いは大きいものの、人口の動きについては、「進学や就職を機に東京に出てきた人が、都内よりも家賃が安い千葉県辺境に住むようになり、結婚や出産を機に転出する」という傾向は変わりません。
また、シビックテック・ウラシマ(Civic Tech URA-CIMA)のデータ分析では、「若者が選挙に行かないから」、特に20~30代の女性が選挙に行っていないという仮説が立てられていました。
「浦安市は、20歳代や30歳代の女性の方は、投票に行かない・行けない方が多い」と仮説を立てることができます。
まとめると、次のとおりです。
○市内の地域で比較すると、「若者が選挙に行かないから」投票率が低くなっている→“京葉道路の壁”
○葛南5市で比較すると、「若者が選挙に行かないから」だけで投票率の低さは説明できない
■関連記事
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■主な参考資料
千葉県年齢別・町丁字別人口令和7年度
久喜市長選挙・久喜市議会議員一般選挙 投票結果
市川市総合計画2050(案)
本市の出生数や合計特殊出生率は年々減少傾向にあり、少子化が進行しています。また、東京圏への就学・就職に伴い、20 代前半が転入超過である一方、30 代と 40 代前半のいわゆる子育て世代が住宅を購入するタイミングで、近隣市や都内へ転出しています。
第2次浦安市住生活基本計画
近年の動向を詳しくみると、生産年齢人口のなかでも単身世帯の多い 15~24 歳の若年層の転入超過が続いていますが、ファミリーを形成する 25 歳以上の年齢層では 2016(平成 28)年を除き、転出超過となっています。
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