野菜も肉も魚も、素材のうまみをグンと盛り立てる名脇役のドレッシングが市川に! アランチャ・ドレッシング

肉にも合うアランチャオリジナルドレッシング

うまみが濃い! トマト麹ドレッシング

 「私は人に恵まれてきたんですよね」
 「周りの人がいつも助けてくれて」

 お話を聞きながら、「それはですね、田中さん、あなただからですよ」と内心、思っていました。

 この「田中さん」。今や市川の代表的なプロダクトであるアランチャ・ドレッシングの創業者の田中和子さんです。

 2003年にアランチャオリジナルドレッシングを商品化してから16年間、ドレッシングのラインナップを増やしながら経営してきた、敏腕社長。
 もともとは子育て中の専業主婦なので、いわゆる「ママ起業」に当たるのかもしれません。しかし「子どもを生んでも輝いていたい」「『〇〇ちゃんのママ』と呼ばれるだけでは嫌」という理由からではありませんでした。

 「おいしい」「もっと欲しい」と、ドレッシングをおすそ分けしたママ友の声に背中を押され、みんなに行き渡る量のドレッシングを自宅で作る形で商品化したのです。

 使ってみれば、リピートしたくなる気持ちはわかります。
 ガツンとした主張はないのに、存在感はしっかりとあるのです。ですから、アランチャ・ドレッシングをかけたら野菜や肉、魚の味がぐんと生かされるばかりか、うまみがいっそう増します。
 なにより、優しいのです。そのまま飲んでも平気で、おいしいです(飲みませんが)。

 「家庭用のボウルのハンドミキサーで作るから、どんなにがんばっても1日5本ぐらいが限度でしたね」と、田中さんは創業当時を振り返ります。
 それは、野菜嫌いの子どもがサラダをモリモリと食べてしまうという、魔法のドレッシング。「子どもが口にするものだから、素材に妥協できないんですよね」と田中さん。無農薬や低農薬、産地にもこだわってしまい、採算度外視ですね。

 さらに「中華風はないの?」「市川の梨を使ったドレッシングを作ってみない?」という声を受けて、ラインナップを少しずつ増やしていくことになりました。
 レシピ開発に、材料の仕入れに、商品の納品に、あまりにも田中さんが忙しそうなので、こちらもつい心配してしまうわけですが、田中さんはニコニコ。

つい見落としてしまいそうな作業スペース兼店舗
ガラス戸に「ノックして下さい」の張り紙

 今日も、自宅の駐車スペースに作った、アランチャ・ドレッシングの小さなキッチンはフル回転をしていました。仕入れに来たスーパーの方と田中さんのやり取りもお聞きしながら、「だから、みんな、つい助けたくなるんですね」と思ったわけです。

 原材料を厳選しているのですが、最近では地元の柏井産無農薬タマネギに切り替えたのだそうです。それも、いちかわ手づくり市実行委員会のスタッフの方の紹介だとか。地元感、強いですね。
 スーパーの方も「それをもっと押し出したほうがいいですよ。ポップとか作って」と話していました。

 アランチャ・ドレッシングは、我が家の子どもたちも大好き! 今日は田中さんを取材すると伝えると「また買ってきて!!」と熱烈リクエスト。サラダはもちろん、お肉にもぴったり。魔法があまりにも強すぎて、食べすぎ注意ですね。

アランチャドレッシング
〒272-0826 千葉県市川市真間2-10-18
TEL : 047-324-5559



※田中さんへのインタビュー記事【キーワードは「子育て」と「ママ友」! 「おいしい」に背中を押されて専業主婦から創業者へ】は、『クラナリ』vol.4「実践! キャリア・シフト」に掲載します。
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