【中山法華経寺はここを見たい! その1】日本に、いや、きっと世界に2つしかない「比翼入母屋造」(2020年1月9日初出、2025年6月30日再構成)
日本には2つしかない、ということはおそらく世界にも2つしかない、大変珍しい「比翼入母屋造(ひよくいりもやづくり)」。その1つが中山法華経寺の祖師堂です。
2羽の鳥が飛んでいるかのように屋根が2つ並んでいるので、比翼入母屋造と呼ばれていると、案内板に書かれていました。
それから、裏手に回ると木製の回廊。
残念ながら、私たちは回廊を歩くことはできませんが、ぐるりと長く、これも見ごたえがあります。
祖師堂は前からだけでなく、横・後ろも回って眺めるのがお勧めです。
入母屋造の建物を2つ合わせたのが比翼入母屋造で、岡山県岡山市北区吉備津にある吉備津神社が有名です。
屋根が特徴 |
この写真だと、ちょっとわかりにくいのですが、写真中央奥から右にかけて回廊があります |
残念ながら、私たちは回廊を歩くことはできませんが、ぐるりと長く、これも見ごたえがあります。
祖師堂は前からだけでなく、横・後ろも回って眺めるのがお勧めです。
なお、入母屋造は仏教寺院の影響のもとに成立した本殿建築で、最古の例は滋賀県野洲市三上にある御上神社(みかみじんじゃ)です。
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御上神社本殿(写真/Saigen Jiro) |
入母屋造の建物を2つ合わせたのが比翼入母屋造で、岡山県岡山市北区吉備津にある吉備津神社が有名です。
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吉備津神社本殿と拝殿(写真/Kibitsu_Jinja_10.JPG: Reggaemanderivative work: Urashimataro (talk)) |
■主な参考資料
『神社建築』 監修/濱島正士 山川出版社
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