江戸川リゾートへようこそ
ゆったりと流れる江戸川。のんびりと釣りをする人が、あちらこちらで見られます。
この川はかつてスイミングスポットで、東京のリゾート地だったのです。「江戸川で泳ぐの?」と戸惑いますよね。コンクリートで護岸されて、川辺には「この先、危険」という看板がいくつも立てられています。
そんな江戸川でも、ときどき、リゾート地だった頃をしのばせるような風景が見られるのです。
時代とともに変わる
川の風景
川岸の砂地にパラソルが2本。この日は猛暑でしたが、涼しげでなんだか優雅な感じもしますね。
ここは旧江戸川と江戸川(江戸川放水路)の分岐です。
この辺りについては不思議な点があります。市川市が配布している地図を見てみましょう。
青いマーカーで囲んでいる「東篠崎町」のところに、東京都と千葉県の境界線がないのです。
同様に、埋め立て地でも市川市と船橋市の境界線がない部分がありました。
なお、グーグルマップではしっかりと境界線がありました。
このように境界が確定していない場所は、あちこちにあるようです。
旧江戸川に浮かぶ妙見島は、中州なので、川の流れで移動していたようで、1895年(明治28年)に千葉県から東京都に編入されて現在の住所は江戸川区になっています。
2019年の台風19号の後、江戸川に中州が現れました。
もともとは妙見島も、このように大雨などで土砂が川底が堆積してできたのでしょう。
思い思いに
楽しめる場所に
同じく2019年の台風19号の後、引き潮の日には、江戸川に砂浜が現れました。
関東ローム層なので真っ白というわけにはいかないものの、サラサラの砂でした。
富士山を見ながらジェットスキーを楽しむ。
家族で釣りをする。
スタンドアップパドルボードで上流に移動する。
今でも、江戸川はさまざまな楽しみ方ができる憩いの場所です。
○参考資料
『写真で見る わがまち市川』(郷土出版社)
『写真で見る わがまち市川』より |
※本記事の情報は、新型コロナウイルス感染症が蔓延する前に取材した時点のものです。
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