JR市川駅南側にある「ゆうゆうロード」は、どうして悠々と歩けるのだろうか

  JR市川駅の南側にある「ゆうゆうロード」。

 「なんだか、ゆったりした気分で歩けるなあ」と感じていた理由がわかりました。

 空の面積が広いのです。

 JR市川駅の南口を出て、徒歩5分足らずで到着できるほどの近さなのですが、高いビルがほとんどありません。
 空がたくさん見えるから、広々、のびのび、悠々と歩けるということに、今日、気づきました。


個人商店が
通りの主役


 古い建物もいまだに現役のゆうゆうロードには、こじんまりとした飲食店や美容院などが並んでいます。

 こうした個人商店が、通りの雰囲気を作り出す主役になっているのかもしれません。




 通り沿いには小学校があるのですが、ここに通っている子どものお父さんとお母さんが料理店を営んでいることも珍しくなく、地元密着どころか「通り密着」型経営。




時間帯によって
顔が異なる通り


 朝は、足早に駅に向かうスーツ姿の人で慌ただしい。
 昼になると、黄色い帽子をかぶって三々五々帰っていく小学生がほほえましい。
 夕方には、ぽつんぽつんと飲食店に明かりが灯り始めてノスタルジック。
 夜は早々に店じまいで、ひっそり。


 そんなサイクルで、ゆうゆうロードの1日は回っています。
 
 子どもを連れて居酒屋に行けるのも、安心感があるからかもしれません。

 我が家が10年以上通い続けている居酒屋「かぎの花」は、とにかく注文してから料理が出てくるのが早い!
 そのおかげで、忍耐力がなく待てない子どもたちも、幼い頃から連れていくことができました。
 我が家の定番は、大きなおにぎり。ほぐした鮭とパリッとした海苔と絶妙な塩加減が、プロの技を感じさせます。
 ほおばっていると、同じく子連れの顔見知りと「おお!」と会うことも珍しくありません。


 夏の花火大会の日には、居酒屋の前にイスを出して、チョイと飲みながら花火鑑賞をすることもできます。
 空の面積が広いから、江戸川河川敷で打ち上げられる花火が、通りからでも見えるわけです。
photo by mechvo


 一番のにぎわいを見せるのが、「市川ふるさと祭り」。
 子どもたちが「ふるさと」を実感できるようにと、この名がついたようです。
 小学校がある商店街だからこそ、大人になってゆうゆうロードにまた戻ってくる人も少なくないのでしょうね。


○参考資料
市川観光協会 http://www.ichikawa-kankou.jp/event.html?id=235626


※本記事の情報は、新型コロナウイルス感染症が蔓延する前に取材した時点のものです。

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