市川大百科事典 よ 夜泣き石 よなきいし
夜泣き石 よなきいし
里見公園(市川市国府台3-9)にある石。
「夜泣き石」伝説の看板によれば、国府台合戦で戦死した里美弘次(さとみひろつぐ)の末娘が、戦場跡を見てショックを受け、石に寄りかかって泣き続けた。娘はそのまま息絶えてしまい、娘が寄りかかっていた石からシクシクと鳴き声が聞こえるようになった。
ただ、記録では里美弘次は15歳で戦死しているので、「あくまでも夜泣き石の伝説である」と看板では断わっている。
国府台合戦は、1538年と1564年に起こった。
室町時代後半の戦国時代である1476年に、京都で応仁の乱が起こり、日本の各地ではあちこちで小競り合いが続いていた。
国府台では1478年に太田道灌(おおたどうかん)が陣を構え、翌年に城を築いた。
里美弘次は、第二次国府台合戦の大将である里見義弘(さとみ よしひろ)の子どもで、里見軍は北条軍に敗れ、15歳だった里美弘次も戦死した。


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