1937年に制定された市川市の市章ってどうなっちゃったの?問題
市章は、市のシンボルマーク(象徴)。
通常は一つしか市章は作らないのではないでしょうか。たくさんあると混乱を招き、「象徴」という本来の目的から外れてしまうからです。
そんな市川市のシンボルマークは、市役所のサイトだと以下の図案。
市制施行80周年を記念してシンボルマークを作成したとのことで、2014年(平成26年)の出来事だと思われます。
https://www.city.ichikawa.lg.jp/pla01/1111000083.html
しかしWikipediaだと、以下の図案。
1937年3月16日に制定されたものだと、『日本の市町村章』(編/小学館辞典編集部)に書かれているようです。
下を向いて市川市内を歩いていると、あちこちの「蓋」でこちらの市章を目にします。
そして、Wikipediaには廃止された市章も記載されているのですが、市川市については言及がありません。あくまでもWikipediaの情報ですが、1937年に制定された市章(=シンボルマーク)と2014年に作成されたシンボルマーク(=市章)の2つが、市川市には存在するという話になってしまいます。
さらに、市川市役所はSNSでは別のアイコンを使用しています。
念のため、他市の状況を確認しました。
- 千葉市役所→シンボルマークとSNSのアイコンが一致
- 船橋市役所→Facebookのアイコンが市庁舎の写真、twitterはアンデルセン公園の風車
- 松戸市役所→Facebookのアイコンが市庁舎の写真、twitterは独特な図案
- 浦安市役所→Facebookのアイコンが市庁舎の写真、twitterはシンボルマーク
あくまでも個人的な感想ですが、市庁舎の写真はよほどのマニアではないと「あっ! この窓は船橋市役所」「このフォルムは浦安市だね」などと判別できず、アイコンに使うのはちょっとどうかなと思いました。
また、現在は多くの人がスマーフォンでSNSを利用しています。ゴチャゴチャ、あるいは細々としてわかりにくいアイコンは、時代に合っていないという印象も。
さておき、市川市の市章は、実質的には2014年に制定されたものしか、市の資料などには使われていないようです。
https://www.city.ichikawa.lg.jp/common/fin01/file/3684630131_06.pdf
ですから、Wikipediaには記載されていないものの、1937年に制定された市章は廃止されたと考えてよさそうです。
この件は市川市役所に問い合わせてもよいのですが、これで職員の手を煩わせるのもちょっとどうかと思うので、機会があれば周囲の知り合いに聞いてみるつもりです(そんな機会、あるのかな……)。
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